物流ニュース 4月2008年

30/04/08 港湾荷役パトリックが始業時間を早め、土曜日の営業も−ボタニー港
30/04/08 カンタス貨物が国内のトラック会社を買収
30/04/08 輸入木製パネルのホルムアルデヒドの規制を求める−豪製造業者
30/04/08 ステロイドの密輸件数が急増 − 豪税関
30/04/08 政府にブリスベン港付近の道路の改善を要求 − 労働組合
23/04/08 豪東海岸と台湾・中国・香港を運航する新サービス−エバーグリーン
23/04/08 DHLの賃貸収入が寄与し利益が6.8%増加 − シドニー空港
23/04/08 韓国と検疫手続きの簡素化を協議する覚書に署名 − 豪農業相
23/04/08 菓子フレーバーのタバコの輸入を禁止する動き
23/04/08 職員のストでシドニーの貨物ターミナルで作業の遅れ−カンタス航空
16/04/08 バージンブルー航空の株式を当面保有 − トール
16/04/08 航空会社による貨物運賃カルテルは10年前から
16/04/08 MISCとMaerskが南東アジア/ニュージーランド間を共同配船
16/04/08 ブリスベンへ郵便物を運ぶ飛行機がシドニー空港近くで墜落
16/04/08 一部のレーザー・ポインターの輸入や販売禁止を検討 − 連邦政府
09/04/08 大量の盗品銅線がアジアに不正輸出されるのを阻止−ビクトリア州
09/04/08 馬の輸入検疫に独立した監視機関の設定を−馬インフルエンザ調査会
09/04/08 VIC州の農家たちは鉄道貨物事業者の最終決断を心配して待つ
09/04/08 保有するブランブルズ株をすべて売却 − アシアノ社
09/04/08 悪天候で空港と港湾業務に支障 − メルボルン
02/04/08 ビバ・マカオ航空が豪州での貨物総代理店を4月からも再指定
02/04/08 メルボルンとアデレード間で鉄道貨車24両が脱線
02/04/08 貨物代理店エモ・トランスがパースに事務所を開設
02/04/08 バージンブルー航空株を売却し、ロジ事業への投資を望む−トール
02/04/08 水路の10%が浚渫完了 − メルボルン港水路浚渫計画
02/04/08 大手トラック会社が任意清算、農産物輸出業者に影響−ビクトリア州

                                                              

04月30日2008年 港湾荷役パトリックが始業時間を早め、土曜日の営業も−ボタニー港
  港湾荷役のパトリック・ポート・サービスは、シドニーのボタニー港のカーゴリンクや空コンテナー場の営業時間を延長することにし、またクリスマスまでに土曜日も営業する試みを始める。 同社は昨日、カーゴリンクを5月5日から朝5時30分から営業を始めると発表した。 マネージャーのベン・シン氏は、「営業時間を延長するのは、朝の需要が高いからである。 現在、朝6時30分に営業を開始しているが、すでに約10台のトラックが待っている。 1時間早く営業を開始して、それらのトラックへの作業を開始していきたい」と話した。 同社は土曜日の営業も計画している。 しかし、コンテナー・ターミナルの営業時間の延長の試みは、以前失敗に終わっている。 昨年、別の港湾荷役業者のP&O トランス オーストラリア(POTA)が24時間営業を実施したときは、運輸業界からの協力は得られなかった。 そして、同社は24時間営業を止め、通常の営業時間に変更した経緯がある。 オーストラリア・トラック協会、ニューサウスウェールズ州支部のマイク・モイラン氏は、「我々の業界は通常の勤務時間以外に働くのには抵抗がある。 これにはコンテナー・ターミナル側は困惑するだろうが、これがすべてであるとは言わない。  しかし、我々の業界は1週間に7日、1日24時間勤務をだんだんと強要されていくと感じている。 船会社は営業時間の延長にメリットがあるかもしれないが、コストを考えるとカバー出来るのかどうかは分からない」と話した。 パトリックは、今回の営業時間の延長が成功すれば、さらに延長することも検討するとしている。 (Source: LLDCN, 29/04/08 "Patrick box park to open earlier and to try Saturdays")
04月30日2008年 カンタス貨物が国内のトラック会社を買収
  カンタス航空貨物部門のカンタス・フレイトは、国際と国内間の貨物の転送を効率的に行なうために、国内トラック・グループのジェッツ・トランスポート・エクスプレス社を買収した。 カンタス・フレイトのゼネラル・マネージャーのグラント・フェン氏は4月29日の朝、買収は5月末までに完了すると発表した。 ジェッツ・トランスポート・エクスプレス社は、主要航空会社や貨物代理店など29社の顧客を持ち、シドニー、メルボルン、ブリスベン、アデレードのハブを通してオーストラリアの主要都市に輸送を行なっている。 また同社は一般貨物も冷蔵貨物も取り扱っている。 フェン氏は、「カンタスがジェット社の事業を拡大することで、より良い国内の転送が可能になる。 カンタスは、今年は34万トン以上の航空貨物を取り扱う予定にしており、カンタス・フレイトの予約システムに、ジェッツ社の貨物トレース・システムを統合し、我々の顧客航空会社や貨物代理店への予約サービスの向上を目指す。 エアーサイドへのトラックのアクセスにより、貨物ターミナルのハンドリングに大きく改善出来るようになる」と話した。 カンタス・フレイトは、国際線に3機の747-400貨物機を運航しており、シドニーに2ケ所とメルンボルン、ブリスベン、パース、ロサンゼルスにそれぞれ1ヶ所の貨物ターミナルを持っている。 (Source: LLDCN, 29/04/08 "Qantas buys trucker Jets to improve domestic distribution")
04月30日2008年 輸入木製パネルのホルムアルデヒドの規制を求める−豪製造業者

  オーストラリア木製パネル協会(AWPA)は、建設業の労働組合と環境保護グループと共同して、連邦政府にホルムアルデヒドが含まれている輸入木製パネルの規制を求めている。 今月初め、住居用に改造した海上コンテナーからガンの原因となるホルムアルデヒドが検出されたことから、約50人の住民が避難するように求められた。 AWPAは2005年に多くの輸入木製パネル製品を調査したところ、一部のブナ材の壁用パネルから、オーストラリア基準の18倍以上のホルムアルデヒドが検出された。 AWPAのピーター・ジョンソン広報担当は、「これはショッキングな結果である。 この物質は人体に入ると腫瘍やガンの原因となる」と話した。 オーストラリアの製造業者は自主的にホルムアルデヒドの使用限度を決めているが、海外の木製パネル製造業者にはこのような規則はない。 北部準州建設協会は、「輸入木材は、オーストラリアに入る際に厳重な検査を受けており、業界としてはそれ以上の規制は必要ない」としている。 同協会のグラハム・ケンプ広報担当は、「国内産の木材から危険水準を越えるホルムアルデヒドが検出されたのは見たことがない。 消費者も労働者も心配する必要がない。 安全な建設業界であるべきで、労働者も消費者も安全であることが必要で、危険な状態に晒されるべきではない」と語った。 オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は、さまざまな製品につてホルムアルデヒドの含有率を見直しを行なっている。 (Source: ABC, 27/04/08 "Regulation sought for imported wood products")

04月30日2008年 ステロイドの密輸件数が急増 − 豪税関

  オーストラリア税関局の職員は、オリンピックに向けて、オーストラリアへの筋肉増強剤ステロイドの不正輸入が急増していると話した。 今年に入って3ヶ月間に309件のステロイドの密輸が阻止された。 リチャード・ジェンズコ調査マネージャーは、「近年、ステロイドの密輸で検挙される件数が増えてきている。 オーストラリアに密輸されるステロイドの多くは運動選手のためのものではなく、ボディービルダーや重量上げの選手などによる筋肉質の体を作る目的である。ジムで多くの人が使用しており、オリンピックに刺激されて、筋肉質の肉体美を作るためのステロイドの取引件数が増えている」と語った。 (Source: ABC, 22/04/08 "Illegal steroids imports on the rise: Customs")

04月30日2008年 政府にブリスベン港付近の道路の改善を要求 − 労働組合

  クイーンズランド州労働組合カウンシルは、ブリスベン港付近の道路は修理が必要で非常に危険であるとしている。 同組合のロン・モナガン氏は、「ブリスベン港に行き来する道路で事故に巻き込まれたと多くの組合員が報告している。 ブリスベン港付近の道路は毎日1万人が利用し、連邦政府は道路ネットワークの改善のスピードを速める必要がある。 それらの道路では、大型のトラックが貨物を積んでブリスベン港に入ったり出たりする。 通勤の車も多く、それらは交差点での事故の影響を受ける。 自転車に乗った人の死亡事故もある」と話した。 (Source: ABC, 28/04/08 "Port of Brisbane roads dangerous: union")

04月23日2008年 豪東海岸と台湾・中国・香港を運航する新サービス−エバーグリーン
   エバーグリーンは今年6月から、オーストラリアの東海岸と台湾、中国、香港を週1回運航するTCAサービスを始めると発表した。 TCAサービスは現在のNCAサービスの代わりとなる。 TCAサービスは、メルボルン(木曜日/金曜日)、シドニー(土曜日/日曜日)、ブリスベン(火曜日/水曜日)、高雄、寧波、上海、塩田、香港、メルボルンに寄港する。 同社では、「TCAサービスはアジア、ヨーロッパ、地中海、北アメリカ、南アメリカ、南アフリカへより早く接続できるようなスケジュールになっている」と話した。 1,858 teu の”Aruni Rickmers”号が、最初のTCAサービスとして6月20日にメルボルンを出発する。 一方NCAサービスの最後となるの1,618 teu ”Ever Pearl”号はメルボルンを6月13日に出港する。 (Source: LLDCN, 18/04/08 "Evergreen's TCA service to start in June ")
04月23日2008年 DHLの賃貸収入が寄与し利益が6.8%増加 − シドニー空港
  シドニー空港を運営するSouthern Cross Airportsの広報担当者は、「DHLにリースしている9,000uの貨物施設の賃貸収入が、今年度の第1四半期の利益に貢献した」としている。 発表では、1−3月の3ヶ月間のEBITDA(税引き前利益に支払利息と減価償却費を加算したもの)が1億6,200万ドルとなり、前年同期比で6.8%増加したとしている。 空港側は、カンタス航空とバージンブルー航空が国内の新規路線を開設したことも利益につながり、今年12月にはバージン・オーストラリア航空がシドニーとロサンゼルス間を運航する予定で、シンガポール航空もシドニー/シンガポール間を4月から4便増やし、6月からはさらに3便増やす計画があるとしている。 シドニー空港は1−3月に7,400万ドルをかけて施設の改修を行なっている。 (Source: LLDCN, 21/04/08 "DHL freight facility adds to Sydney Airport profit")
04月23日2008年 韓国と検疫手続きの簡素化を協議する覚書に署名 − 豪農業相
  連邦政府は、「オーストラリアと韓国が、重大な病気の発生の危険性を軽減するために、お互いの検疫情報や手続きを共有することになった」と発表した。 トニー・バーク農業相は、「今回の合意は私が韓国を訪問した際に署名した。 今回の合意は韓国へのオーストラリア産動物製品の輸出に対する重要性を示すものである。 動物の健康や検疫について2ヶ国協議が開始されることになり、定期的な協議がオーストラリアと韓国で開催される」と話した。 バーク農業相と韓国のChung Woon-chun農業相が署名した今回の覚書は、両国にとって同等の検疫手続きの道が開けることになる。 韓国はオーストラリアの牛肉業界にとって第3番目に大きなマーケットで、酪農製品にとっても重要なマーケットである。 今回の合意により両国が世界最高の検疫基準を築き上げて、韓国への生体家畜の輸出促進の助けになり、オーストラリアの重要な産業の景気上昇につながる。 最近、オーストラリア検疫検査局(AQIS)は、ダニに感染した牛をニューカレドニアに輸出したスキャンダルで揺れており、同局では原因は書類上の不具合であったとしている。 また、バーク農業相はアメリカと自由貿易協定(FTA)に署名した韓国対し、オーストラリアの貿易が不利になるとして、オーストラリアとのFTAの協議を促している。 (Source: LLDCN, 17/04/08 "Burke to soften AQIS on South Korea")
04月23日2008年 菓子フレーバーのタバコの輸入を禁止する動き
04月23日2008年 職員のストでシドニー貨物ターミナルで作業の遅れ−カンタス航空
  カンタス航空は、従業員によるストライキで、シドニーの第一貨物ターミナルの貨物の処理が4月16日の時点で大幅に遅れていると発表した。 同社は、4月15日に労働組合 National Union of Workersに属する職員が勤務表やシフト手当てについて協議をするために職場を放棄したことは違法としている。 組合側は、「カンタス航空は、協議の間の給与を職員に支払うことを拒否している。 労使関係委員会(Industrial Relations Commission)もカンタス航空を支援し、職員に新しい手当てを受け入れて職場に戻ることを命令した。 新しいシフト手当ては職員やその家族に大きな影響を与えるものである。 我々がカンタス航空に提案したシフトについての代替案は完全に無視された」と話した。 カンタス航空は、組合員のストのために遅れた輸入貨物や輸出貨物の処理は、現在職員を増員して行なっているとしている。 同社のエクスプレス・ターミナルとして使用しているシドニーの第2貨物ターミナルは、今回のストライキには関係なく業務も通常どおり行なわれた。 同社貨物ターミナルのゼネラル・マネージャーのロバート・ルグトン氏は、「すべの職員は職場に戻り、これ以上の遅れは出ない模様である」としている。 (Source: LLDCN, 17/04/08 "Delays now clearing at main Qantas terminal in Sydney")
04月16日2008年 バージンブルー航空の株式を当面保有 − トール
  大手運輸グループのトール・ホールディングスは、保有するバージンブルー航空の株式を、株価が上がるまで当面保有し続けることにした。 バージンブルー航空の取締役会は、投資銀行のGoldman Sachs JBWereを経営アドバイザーとして任命しており、その見直しの結果には、トールの持ち株比率を大幅に減らすことも含まれている。 トールは、バージンブルー航空の取締役会の結論には納得するものの、現在の株価はバージンブルー航空の事業価値を正確に反映していないとしている。 トールのポール・リトル社長は、「トールとしては、本業のロジスティックスに専念するために、バージンブルー航空への投資を削減する戦略は明白であるがタイミングと株価による。 現在のマーケット状況は適切ではない」と話した。 バージンブルー航空の今年度の税引き後の利益は1億4,000万ドル以下になる予想で、前年度の2億1,600万ドルより大幅に下回る見込みである。 トールは、「バージンブルー航空の今年度の減益は、同社の62.8%の株式を保有するトールの収入にも影響してくる。 トールの主力事業の運輸やロジスティックス事業は計画通り好調で、利益やキャッシュフローは順調である」と話した。 (Source: AAP, 15/04/08 "Toll to retain Virgin Blue stake for now)
04月16日2008年 航空会社による貨物運賃カルテルは10年前から

  捜査当局は、多くの航空会社によって行なわれた航空貨物運賃カルテルが始まったのは、当初考えられていた時期よりも5年早く始まったとしている。 今回の航空業界の共謀について2年間に渡り秘密で調査された報告書が、関係した航空会社に対する裁判の際に証拠として使用される。 この裁判は、航空会社による2000年から2006年までの共謀に基づいているが、最近明らかになった裁判所の書類で、オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は、貨物運賃の不正操作は少なくともそれより5年前から始まっているとしている。 昨年10月31日付けのACCCの書類では、「カルテルは少なくとも1995年から始まり2006年まで続いていて、一部の国際線の航空会社は、貨物運賃や到着時の様々な追加料金の不正操作に同意していた。 この貨物運賃不正操作は、2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ事件以降に航空会社が課したセキュリティー・サーチャージや、2003年のアメリカによるイラクへの侵攻による戦争リスク・サーチャージにも関係している。 この貨物運賃不正操作は、航空会社同士が様々な国で、さまざまな時期に、電話、電子メール、会議によって始まった」としている。 カンタス航空はすでに、運賃の不正操作を認めアメリカの裁判所に6,100万USドルの罰金を支払っているが、運賃の上昇は燃料価格の高騰や同時多発テロ事件による供給不安によるもので、顧客を騙したものではないと主張している。 一方、オーストラリアの法律事務所のMaurice Blackburnは、カンタス航空とそのほかの航空会社5社に対し総額2億ドルの集団訴訟を起している。 原告のひとりのキム・パーカー氏は、「新しい情報が明らかになり、我々の賠償金額は1995年にまでさかのぼって見直され、大きく増えることになる」と話した。 2006年2月から始まったACCCによる40社以上の航空会社を対象にした極秘の調査では、ACCCと大韓航空との法的な戦いに発展している。 昨年ACCCは職員を「捜査チーム」と「示談チーム」に分け、すでに航空会社2社が「示談チーム」に示談の交渉について連絡してきた。 ACCCは大韓航空を含めた航空会社に、示談での罰金の解決を勧めており、各社のマーケット・シェアーによるが500万ドルから1,000万ドルの示談金になる見込みで、そのほかに公表されていない罰金もある。 ACCCは、もし航空会社が早期の示談に応じて、今後の捜査に協力するのなら、罰金の30%を減額することも提示している。 (Source: SMH, 14/04/08 "Air cartel 'lasted a decade")

04月16日2008年 MISCとMaerskが南東アジア/ニュージーランド間を共同配船
  MISC BerhadとMaersk Lineが、6月9日から南東アジアとニュージーランド間の共同配船を始める。 MISCはMaerskとの共同配船の覚書に合意したとしている。 現在の寄港地や4隻の4,100 teuのコンテナー船(Maerskが3隻、MISCが1隻)のサービスには変わりない。 寄港地は、タンジュン・ペラパス(Tanjung Pelepas)港、シンガポール港、ブリスベン港、オークランド港、ポート・チャーマーズ(Port Chalmers)港となり、その後タンジュン・ペラパス(Tanjung Pelepas)港に戻る。 MISCは、輸送時間の短縮とオークランド港、ポート・チャーマーズ(Port Chalmers)港でのサービス向上を目標にしているとしている。 (Source: LLDCN, 14/04/08 "MISC and Maersk form NZ alliance")
04月16日2008年 リスベンへ郵便物を運ぶ飛行機がシドニー空港近くで墜落

  経験豊かなパイロットが操縦する郵便物を運ぶ航空機が、昨日(4月10日)シドニー空港を離陸した直後に海に墜落した。 8機のヘリコプター、海軍の掃海艇、12人の警察による昨夜の捜索でもパイロットは発見されなかった。 飛行機の残骸や搭載されていたエクスプレス・ポストの小包は、沖合い8キロの海域で発見された。 操縦のインストラクターの資格を持つこのパイロットは、定期的に輸送している郵便物を搭載して、ブリスベンへ向かうためにシドニー空港を離陸して10分後に墜落した。 墜落した飛行機を所有していたAirtex Aviation社のゼネラル・マネージャーのスティーブ・ドナヒュー氏は、「彼は人柄もよく、パイロットして信頼されており、家族を失ったようである。 事故当日は、視界も良好で、風も強くなく、事故が起きたのが信じられないくらいである」と話した。 民間航空安全局のピーター・ギブソン氏は、「どうしてこうなったのか理解できない。 同機は左、右とジグザクに飛行し、空港から18キロのところでまた左に旋回した。 航空管制官が『大丈夫か?』と尋ねたが、パイロットからの応答はなかった。 そして、その直後同機はレーダー画面から消えてしまった」と話した。 (Source: Australian, 11/04/08 "Mail pilot missing in crash off airport")

04月16日2008年 一部のレーザー・ポインターの輸入や販売禁止を検討 − 連邦政府

  連邦政府のボブ・デバス家族問題相は、「今週のキャンベラでの幹部による協議のあと、政府はレーザー・ポインターの輸入禁止に動く」と発表した。 同相は、「一部のレーザー商品について、現在の武器や小火器と同じような新しい制限管理体制を導入することになる。 最近発生している飛行中のパイロットへのレーザー・ポインターでの攻撃を問題視し、この危険行為についてオーストラリア全体で対応策を考える必要がある。 我々は、どの種類のレーザー・ポインターを禁止すべきか、今後各州や準州、連邦政府、業界の専門家と協議していくことになる」と話した。 現在試案として出されているのは、

* 一部のレーザー・ポインターの輸入と販売の制限。
* 全国的な法律の施行のための各州政府による取り締まり。
* 危険回避のためのパイロットへの訓練の提供。
* 周知徹底のキャンペーンの展開。
* レーザー・ポインターの不正使用を今後も継続して監視。

  デバス家族問題相は、「今回の計画は、税関当局がレーザー・ポインターの禁止を推奨したことで進展した。 無論、測量技師や天文学者、鉱山業界や建設業界ではレーザー製品を適正に使用しており、それらの使用については例外的に認めることになる。 税関は、『レーザー製品の所有について、州政府と準州政府が同じ法律を持たなければ、州境での取り締まりは効果はない』と指摘している。 私は、この件に関して全国的な協力を望んでおり、毎年オーストラリアを飛行する何百機という航空機がレーザー・ポインター攻撃のターゲットとなっており、我々が一同に協力して攻撃の発生を少なくしていかなければならない」と語った。 (Source: Minister for Home Affairs, Media Release, 06/04/08 "Governmento to ban the importation of Lasers")

04月09日2008年 大量の盗品銅線がアジアに不正輸出されるのを阻止−ビクトリア州
  ビクトリア州の警察官と税関職員は、メルボルンのドッグランズ地区で盗難にあった大量の銅線を発見し押収した。 この銅線は300万ドル相当の価値があり、海上コンテナーの中から発見された。 アジアのブラック・マーケットへ輸出され、電子機器に加工されることになるとしている。 これだけ大量の盗難にあった銅線が発見されたのは、この3週間で2回目となった。 ビクトリア州警察のバリー・ヒルズ巡査部長代理は、「これらの銅線のほとんどは、ビクトリア州の鉄道から盗まれたものである。 盗難にあった際には、鉄道が5-6時間不通になり、鉄道利用客に大きな混乱が生じた」と話した。(Source: ABC, 20/03/08 "Stolen copper worth $3m seized in raid")
04月09日2008年 馬の輸入検疫に独立した監視機関の設定を−馬インフルエンザ調査会

  馬インフルエンザ調査会は、オーストラリアに輸入されるすべての馬を監視する独立した監視機関が必要であるとの報告を受けた。 委員会は今日、昨年8月に馬インフルエンザがオーストライアに入ってきた経緯の報告を聞いたあと、最終報告書を受け取った。 馬インフルエンザ・ウィルスによって、競馬レースが一時的に中止になり、馬関連の産業に最大1日400万ドルの損害が出た。 この最終報告書を作成したトニー・ミーファー氏は、馬インフルエンザの発生の原因は、連邦政府と豪検疫検査局に責任があるとしている。 ミーファー氏は委員会に対して、「輸入される馬のすべてを監視する独立した監視機関の設置が必要である」と語った。 委員会の理事のイアン・カリナン氏は、現在のオーストラリアの検疫体制では、国民の信頼を回復するのは非常に難しいと話した。 (Source: ABC, 04/04/08 "Horse imports need independent auditor, inquiry hears")

04月09日2008年 VIC州の農家たちは鉄道貨物事業者の最終決断を心配して待つ
04月09日2008年 保有するブランブルズ株をすべて売却 − アシアノ社
  豪州の日刊紙オーストラリアン紙の報道によると、大手運輸インフラのアシアノ社が保有するブランブルズ社の総額4億8,400万ドルの株式を4月2日に売却したとしている。 今回の動きは、同社が石炭産業ブームに対処するために資本強化を狙う目的がある模様である。 アシアノ社のマーク・ローズソン社長は、「今回の売却は現行の負債を減らすためのものである。 そして、我々のコア・ビジネスに焦点を当てて、企業価値を高め、我々の専門分野で今後の成長を追い続けていく」と話した。 アナリストたちは、アシアノ社がマッコーリ・グループと共に計画したブランブルズ社の買収が失敗に終わったことで、アシアノ社とブランブルズ社との関係が損なわれたと見ている。 アシアノ社は昨年12月にも保有するブランブルズ株の一部を、負債の返済に充てるために売却している。 (Source: LLDCN, 03/04/08 "Asciano dumps last of Brambles stake ")
04月09日2008年 悪天候で空港と港湾業務に支障 − メルボルン
  ポート・フィリップス湾での強烈な嵐で、メルボルン港の港湾荷役業者のDPワールド社は4月2日に7時間にわたりターミナルを閉鎖した。 同社のキャメロン・ハミルトン広報担当は、「約2時間に渡って埠頭に影響が出たが、午後6時には通常の作業に戻った。 被害については幸いにしてなかった。 1本の木製の柱が飛ばされたが、コンテナーや施設には被害がなかった」と話した。 今回の嵐はビクトリア州に大量の雨も降らせ大混乱になった。 2人が死亡し、20万戸以上の家屋が停電となり、鉄道の運航に遅れが出て、道路も混乱した。 メルボルン空港では風速28m以上を観測し、フライトが遅れ、空港エプロンで働く職員は外での作業が出来ず、屋内で待機した。 別の港湾荷役業者のパトリックは、風速19mになった午後12時15分に作業を終了した。 同社のゼネラル・マネージャーのデーミアン・ライアン氏は、「風速が36mになり船の作業が約5時間に渡り影響を受けたが、午後5時30分には正常に戻った」と語った。 またメルボルン港の空コンテナーの置き場では、30個以上のコンテナーが吹き飛ばされた。 (Source: LLDCN, 03/04/08 "Storms shut down operations in Melbourne")
04月02日2008年 ビバ・マカオ航空が豪州での貨物総代理店を4月からも再指定
  ビバ・マカオ航空は、豪州での貨物総代理店を4月1日以降も、GSA Cargo Services社を再指定することを発表した。 豪州からマカオ経由のヨーロッパ向けの貨物サービスもGSA Cargo Services社が販売することになる。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 28/03/08 "Viva reappoints cargo GSA")
04月02日2008年 メルボルンとアデレード間で鉄道貨車24両が脱線
04月02日2008年 貨物代理店エモ・トランスがパースに事務所を開設
  国際貨物代理店のEMO Trans Australiaが、Austmail Worldwide Express.とジョイント・ベンチャーで4月1日からパース事務所を開設する。 EMO Trans Australiaは1988年に、世界100ヶ国に500ヶ所以上の事務所を持つコンソーティアムのEMO AGの子会社と設立された。 同社の新しいパース事務所はパース空港にあり、1,000uの保税倉庫を持ち、IATAに認定され、航空貨物、海上貨物、通関のすべての輸送サービスを提供できる。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 28/03/08 "EMO, Austmail form WA firm")
04月02日2008年 バージンブルー航空株を売却し、ロジ事業への投資を望む−トール
  トール・ホールディングスは、ロジスティック企業の買収に資金を必要としているが、資金を調達するために、保有するバージンブルー航空の63%の株式を売却するのが困難な状態となっている。 世界的な金融危機が負債に苦しむ企業に圧力をかけており、それらの企業が事業の一部やすべてを格安の価格で売りに出される可能性がある。 噂ではCEVA Logistics、ABX、UTI Worldwideなどの名前が上がっている。 トールが保有するバージンブルー航空株の評価額は8億豪ドル(日本円で約720億円)で、売却で得た資金の一部を、オーストラリアやニュージーランドなどでコアビジネスであるロジスティックスやサプライ・チェーン事業への投資を望んでいる。 また、バージンブルー航空のベリー・スペースを確保するために、バージンブルー航空株の一部を引き続き保有する予定である。 (Source: T&L News, 25/03/08 "Toll needs Virgin money")
04月02日2008年 水路の10%が浚渫完了 − メルボルン港水路浚渫計画
  メルボルン港湾公団は、ビクトリア州のポートフィリップス湾での浚渫作業が10%完了したと発表した。 2月8日に浚渫船の”Queen of the Netherlands”号が浚渫を開始して以来、299万立方メートルの土砂が取り除かれた。 同船はメルボルン港水路で4月4日まで海底の粘土を取り除く作業を行い、その後今回のプロジェクトのなかで多くの議論を呼び起こした湾の入り口への作業に移る。 現在行なっているメルボルン港水路の浚渫では、ヤラ川河口から200万立方メートルの沈泥を取り除く必要があり、今のところ110万立方メートルが取り除かれた。 同公団のスティーブン・ブラッドフォードCEOは、「別の浚渫船”Goomai ”号がすでにメルボルン港のバースに到着しており、4月初めから”Queen of the Netherlands”号が入れない港のバース付近の浚渫を開始する。 そして、4月半ばから後半にかけて、3隻目の”Cornelis Zonen”号が到着して浚渫を始め、その際、”Queen of the Netherlands”号は9月までポートフィリップス湾の湾頭を浚渫することになる」と話した。 (Source: LLDCN, 27/03/08 "Channel deepening now 10% complete")
04月02日2008年 大手トラック会社が任意清算、農産物輸出業者に影響−ビクトリア州

  ビクトリア州北西部にある大手トラック会社のウェークフィールド・トランスポート社が任意清算となった。 同社は同州北西部からのほとんどの農産物のトラック輸送を行なっていた。 農産物のパッキング業者や輸出業者は、今後どのようにして商品を主要マーケットに輸送したらよいのかを心配している。 ミルジュラ地域にある果実・野菜のパッキング会社のジェーソン・コッズ社長は、ウェークフィールド・トランスポート社の今後がどうなるのか非常に気になる」と話した。 (Source: ABC, 26/04/08 "Wakefield transport in liquidation")